深い呼吸が心身には良いですが、呼吸法の思い込みが浅い呼吸の原因になってしまうこともあります
ストレスや姿勢の悪さで浅い呼吸になってしまうこともありますが、基本的には肋骨と横隔膜がしっかり動いていれば自然と深い呼吸ができます。
呼吸法の思い込みで浅い呼吸しかできなくなってしまった過去
小学生の頃にテレビで腹式呼吸や丹田呼吸が良いと情報を得た私は
腹式呼吸=お腹を膨らませたり引っこめたりするだけで呼吸ができるもの、だと思っていました。
そう思っていた当時の私は、やせていたし、運動をしていて適度に腹筋があったことでお腹の皮膚の伸縮性がありませんでした。
腹式呼吸をすると、お腹がそんなに膨らまないので浅い呼吸なります。
お腹のへそ下(丹田)辺りだけに意識して呼吸をしたほうがいいと思い込んでいた私は、なんか息苦しいな、上手くできないな、腹式呼吸って難しいな、自分は呼吸するのが下手だなと思っていました。
やっぱり胸式呼吸の方がいいのかなと思うと、今度は逆腹式呼吸などの情報も目にすることでやっぱりお腹で呼吸した方がいいのかなと思ってしまいます。
ずっと呼吸が下手なまま20年以上が過ぎた頃
呼吸が浅いことで肺の動きも小さくなり、肋骨の動きも小さくなることで、肋骨周りの筋肉も硬くなっていました。
肋骨周りの筋肉が硬くなったことで、いつも呼吸が浅いような気がします。
肋骨辺りに凝るような痛みがありました。鎖骨下も凝ります。
肋骨の骨と骨の間や肝臓を優しくほぐす方法や鎖骨下を揉んだりしてみたけれど改善しません。
自律神経が乱れたり、抑うつ症状が現れたときにさらに呼吸しづらくなったこともあり、改めて呼吸について見直すことにしました。
結果的に私は肋骨の動きが良くなったことで呼吸がしやすくなりましたが、
改善した後で呼吸について分かりやすく書いてある本を見つけました。
猫背ではないのですが、体についていろいろためになることが書いてあるので読んでみました。
「猫背は治る!」という本の中に
お腹に空気は入りません。空気が入るのは、肺だけです。と赤文字で書いてあります。
この本小学生のときに出会いたかった...。
呼吸について大事なことを知る
今は「全体呼吸」=肋骨と横隔膜の動きによって胸もお腹も自然と動く呼吸をすることが大事だと知り、以前より呼吸がしやすくなりました。
空気は肺に入ります。
肺は、鎖骨辺りから胸骨(胸の中央に縦にある骨)の一番下辺りにあって
空気が入って膨らむと肺は、鎖骨少し上から肋骨の下(ウエスト辺り)まで大きく広がります。
そしてしっかり肺を動かしてくれるのに必要なのが肋骨と横隔膜です。
息を吸うと、肋骨が開き、同時に横隔膜が下がって内臓を押すことで、胸も背中もお腹も自然と少し膨らみます。
息を吐くときは、肋骨がしぼみ、横隔膜も上がるという動きがしっかりできることで、また次に自然と息を吸うことができます。
肋骨と横隔膜の動きがよければ、無理に呼吸に意識せずとも自然にスーっと吸ってスーっと吐くだけで十分深い呼吸になっています。
きちんと全体呼吸ができているかは、片方の手を胸の中央に当てて、もう片方の手でウエストのくびれに当てて、動いているのを確認しながら呼吸をしてみるといいようです。
凝り固まった肋骨の動きを改善して呼吸がしやすくなるのにストレッチが有効だということも分かったので、それはまた次回に。