「足るを知る者は富み、強めて行う者は志有り」自分を知り受け入れ工夫して生きる
ザ!世界仰天ニュースで先週3つの障害について紹介されました。
障害があってもいろいろな工夫をされて強く生きていらっしゃるのですごいなと思いました。
・相貌失念
(誰の顔なのか認識できない)
・読み書き障害
(文字を正確に認識できない。紹介されていた方は文字が歪んだり二重に見え、色文字は文字同士がくっついて見えてしまうそうです)
(ADHDは不注意、多動性、衝動性がある。紹介された方は部屋の片づけができず、没頭すると過剰に集中する。アスペルガー症候群(現在は自閉スペクトラム症といわれる)はコミュニケーション障害や興味の偏りがみられる)
相貌失念がある方は、
小学校でみんなが同じ格好になる場面になると見分けがつかなかったり、不意に話しかけられると誰だかわからないことを自覚しますが、声・背格好・髪型など顔以外の情報を頼りに識別していきます。
社会人になると取引先の人など多くの人と関わるのでどうしても仕事に支障がでてきてしまいます。どうしたらいいかを考え、ほくろの位置やメガネなどの特徴をメモし、写真を撮りメモと照らし合わせて名前を一致させるという方法をとられたそうです。その後インターネットで検索してこの症状について知ります。
読み書き障害のある方は
苦手な音読では先生が読んでいるのを必死に暗記したりと様々な工夫を試みていました。
みんなが当たり前にできることが、自分にできないということで自信を喪失していきますが、小学校4年生の授業で百人一首をして、1枚だけ誰よりも早く札を取れたことの喜びから百人一首を必死に覚えるようになります。
文字の配列をひとつの図形として認識する覚え方を自分で見つけます。
それは高校受験にも役立ちました。
高校での競技かるたでは、札をよりイメージで捉え、自分なりの並べ方を決めていったそうです。大学に入ってから自分の障害について知り、現在はかるた4段の腕前。
診断を受けてから、夫と娘に打ち明けて自分にできることは精一杯頑張ることで、幼稚園や小学校で悲しい思いをしていた娘も少しずつ受け入れてくれるようになったそうです。
ぐちゃぐちゃだった部屋も、家具を少なくし、余計な物を置かない工夫をして今はきれいな部屋で過ごされています。発達障害に関する講演活動もされているそうです。
「足るを知る者は富み、強めて行う者は志有り」
老子の教えの言葉です。
真の富みとはその人のあり方による。できないこと、ないものを嘆くのではなく、まずはそのままの自分を受け入れる。
そして、今の自分を知った上で、考え工夫して行動することで、志を持つことができる。
そのようなことを言われているように思います。
そして世界仰天ニュースで紹介された方は自然とそのことができていらっしゃいます。
人が強く生きて行くには、自分を知って、自分で工夫して、自分で何がしたいのか考える必要があります。
私は自分を受け入れています。工夫してできていることも多いです。
でも難しいなと思うこともあります。
でもそれはまたそのまま受け止めて、そこから工夫していくしかありません。
あと志...私の課題です。
志を持つというのは、何かをしよう、成そうという決意が心にあることなのですが、
そういった熱意があると、もっと行動に繋がるのではないかと思います。