薬の副作用で抑うつ。~心が穏やかなことは幸せ~
前回の「薬って毒なんよ」と教えてくれたことは、どうも私に対しての注意勧告だったようです。
夏の検診で子宮内膜症と言われてから間が空きましたが、排卵痛が起こるようになったのでちゃんと治療を始めようと、仕事を休まず通える病院を探して受診しました。
そして詳しく診察してもらった結果、子宮腺筋症と診断されました。
子宮腺筋層にできた子宮内膜に似た組織が、正常な子宮内膜と同じように周期的に増殖し出血してしまうことで、子宮の壁が厚くなり、子宮が大きくなっていく病気で、
子宮の肥大化により、ひどい生理痛、出血量が多い(過多月経)、貧血などの症状があらわれるそうです。
治療法として
黄体ホルモン療法でジエノゲスト錠の服用を勧められました。
低用量ピルは血栓症のリスクがあるが、この薬にはないので年齢的にもこちらがいいとのことでした。
飲み始めは吐き気を感じることが多いが数日で治まるということ。
他には女性ホルモンの分泌が抑制されることで更年期障害のような副作用が起ることがあるが、それは「まれ」であるそう。
今までの患者さんは問題なく服用しているんだろうなと感じたので、私も不安もなくその薬を処方してもらうことにしました。
そして服用開始時期を守って1日2回の服用を始めました。
2日くらいは胃のムカつきがありましたが、そこまで気にするほどではありませんでした。
でも、副作用の話に出てこなかった味覚障害が気になる。口の中がなんだか苦い・・・。
それから徐々に不調を感じるようになりました。
なんだかイライラする。
胸がザワザワする。
呼吸が浅くてなんだか息苦しい。
後頭部や側頭部が凝っているような重痛さがあり、こめかみをグリグリしたくなる。
思考力、集中力の低下で頭が回らない。
なかなか寝付けない。
疲れやすい。
ちょうど1週間分飲んだところで調子の悪さがピークになりました。
すごく落ち着かない。
じっとうずくまっていてもなんだかソワソワする。
手が冷える。手も落ち着かない。
何とも言えない不安感。涙が出てくる。
「あ~もう無理だ」と思い、薬を飲むのをやめることを病院に電話しました。
後で検索して
「高の原中央病院 DIニュース」を見て知りましたが
薬剤惹起性うつ病というのがあるようで
うつ病、抑うつを誘発する可能性のある薬剤の中に「ジエノゲスト」も記載してありました。
服用期間が長期でなかったおかげで、服用をやめて丸1日経つと、精神状態が落ち着き穏やかな気分で過ごせるようになりました。
苦い薬を舌に塗ったような味覚障害は服用中止後4日くらいは続きましたが、今は治まっています。
子宮内膜症や子宮腺筋症で痛い思いをされているほとんどの方には「ジエノゲスト」は症状を軽減することのできる有効なお薬なのだと思います。
ただ、私には「まれ」な副作用が起こり合わなかったようです。
今回の経験で感じたこと。
抑うつ症状になったことはありますが、治って歳月が流れると記憶が薄れてしまいます。
抑うつは辛い。
(うーん、もっと表現としては重いような)
本当に苦しい・・・。
だんだん自分の意志に反して頭が働かない具合が悪くなる。なんともいえない怖さがあります。
そして短期間で精神的な変化があったことにより、
心が穏やかなことがこんなに幸せなことなんだということを知りました。
今の私には特別なことがなくても、ただゆったり時間を感じられることがとてもうれしいです。